ようこそ「カクテルを飲もう!略してcack飲み!」シリーズへ!
このシリーズはお酒の知識がいまだに定着しない私まつばと一緒に知っていこうという記事になります。
今回で世界4大スピリッツの紹介も最後となります。
スピリッツに関しては「ウォッカ」の記事(リンク)をご覧ください。
トリをつとめるのはカクテル以外にも広く用いられる「ラム」です。
「テキーラ」は今回のシリーズでは紹介しません。
私自身好みではなくおススメするのが難しいというバーテンダーの風上にも置けない理由があるからです…。
ラムって何?
ラムレーズンというのを聞いたことがあるでしょうか?
これはラム酒に付け込んだレーズンのことを指します。
このように生活においてラム酒は時々登場することがあります。
カクテルのベースとしてはもちろん、洋菓子の風味付けに使われたり多用途のラム。
また、小説や映画などでカリブ海の海賊が愛飲する飲み物としてよく登場しますね。
今回はそんなラムをご紹介します。
ラムについて
ラムはサトウキビを原材料としている蒸留酒です。
サトウキビ由来の甘い味わいが期待されますが、実はそうではありません。
原材料はサトウキビ、これは間違いないのですがその製法に少し特徴があります。
なんと砂糖を作る過程に出る本来廃棄していた搾り汁が本当の原材料となります。
この搾り汁を発酵、蒸留したものがラムです。
しかしながらしっかりと甘みを感じることが出来るお酒がこのラムです。
ラムの種類について
ラムの種類は色で分類したときに3つに分けられます。
●ホワイトラム(シルバーラム)
基本的に樽熟成を行わず活性炭でろ過するため無色もしくは淡色ですっきりとした味わい。
サトウキビや糖蜜の風味をしっかりと感じることが出来ます。
比較的安価でカクテルベースとしてもとても扱いやすく当店もこの種類を使用しています。
●ゴールドラム(アンバーラム)
3年未満の期間の樽熟成を行ったラム。
もしくはホワイトラムとダークラムを混ぜたもの。
樽の成分がお酒に移り琥珀色になるのが特徴です。
ホワイトラムとダークラムの中間の風味です。
●ダークラム
3年以上の期間の樽熟成を行ったラムで長いものだと10年以上の銘柄も。
ウイスキーやブランデーのようなホワイトラムにはない濃い風味やコクが特徴です。
ロックやストレートで飲むことが多くあります。
ラムの味をレビュー
ラムをストレートで試飲しましたのでそのレビューをお届けします。
今回飲んだジンは「BACARDI SUPERIOR(バカルディ スペリオール)」です。
バカルディのホワイト
ラムの中ではポピュラーで品質に対して比較的安価で手に入るためコスパが魅力的です。
試飲したメンバーをご紹介。
ウォッカのレビューと同様のメンバーでお送りします。
まつばです。
ラムコークが好きです。
ラムのストレートは初めてです。
あずとです。
ラムはあまり飲まないですね…。
ストレートでは飲んだことないなぁ。
Mです。
ラムのカクテルも飲んだことないです。
ラムの匂いは?
ラムレーズンの香りだ。
ラムレーズン食べたことないんですよね…。
原材料はサトウキビの絞り汁らしいです。
ほのかに甘い香りですねー。
砂糖の出がらしでもともと廃棄してたものを原料にしてるねー。
三角貿易で使う砂糖の副産物として出来るラム酒は海賊が好んで飲んでたらしいね。
はえー。
(歴史苦手な人→)
ラムの味は?
これは飲みやすい。
一口目が飲みやすくて甘みがしっかりわかるね。
香りも強い。
一番滑らかに感じるし、甘みもある。
飲みやすいね。
甘い、って感じがしっかりある。
バニラみたいな感じではないけど。
独特な甘みで活躍するラム
ラムはカクテルのベース以外でも独特な甘みによってお菓子との親和性があります。
そんなラムの活躍を少しご紹介します。
洋菓子の風味付けに
ケーキやクリームなどにラムを使用するとおいしさや風味に深みが出ます。
香りづけだけでなくアルコールの殺菌作用によって日持ちがよくなることも期待されます。
ラムの他にもブランデーを入れたりお菓子作りにおいてお酒は非常に重要な要素といえますね。
ラムの種類によっても期待される効果が変わり、ダークラムは深い風味やコクを与え、ホワイトラムはしっとりとした優しい仕上がりにするようです。
ラム酒漬けでさらにあまーいお菓子に
冒頭でも話したようにラムレーズンなどのお酒漬けにも使用されています。
他にもドライフルーツやイチジクを漬けたり様々なものがあるようです。
そのまま食べるとアルコール感や苦味があるためアイスクリームやお菓子に混ぜ込むことでさらにおいしくいただけます。
ウォッカでも同様にショウガ漬けを紹介しましたが、あちらはカクテルとして飲むことを念頭に作られていますが、
こちらの用途は全くの別物というのも面白いですよね。
ラムを使用したカクテルは?
ラムを使用したカクテルを2つご紹介します。
今回はウォッカ、ジンの時とは違いショートカクテルにも触れてみようと思います。
ラムコーク
ラムのカクテルで飲みやすいものといえばラムコーク。
ラム 30ml
コカ・コーラ 90ml~120ml
キューバリブレというライムを足したカクテルもありますがこちらはラムさえあればご家庭でも楽しめるためこちらをご紹介します。
ラムとコーラの甘さが非常にマッチした飲みやすいカクテルです。
XYZ
初めてのショートカクテルの紹介となります。
ラムのショートカクテルで紹介するなら何がいいかなー思い「カッコイイ名前」という理由でこれに決めました。
実際に当店でも提供しておりますのでご安心を。
ラム 30ml
コアントロー 15ml
レモンジュース 15ml
アルコール度数は高いカクテルですがレモンのさっぱりとした後味でそれを感じさせません。
特徴的な名前ですがその由来は諸説ありますが「もう後がない」「最後のカクテル」という説が個人的には好きです。
度数の高いこのカクテルにピッタリですね。
終わりに
ラムの原材料である砂糖ですが、三角貿易の輸出品目として有名です。
これの産地としてプエルトリコがあったんですね!
ボードゲームの設定の裏付けも知ることが出来たので大変満足しました。
今回はラムのご紹介でした。
甘すぎない、でもほんのり甘いカクテルを飲みたいときにラムをベースに頼んでみることをおススメします。